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インビザラインの デメリットとその解消法

インビザラインは、近年注目されているマウスピース矯正です。一度は言葉を聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

インビザラインのメリットについてお話しした前回に続き、今回はインビザラインのデメリットとその解消法についてご紹介していきます。 

インビザラインにご興味のある方や気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

インビザラインのデメリット 

 

インビザラインのデメリットは、大きく分けて4つあります。それぞれのデメリットについて、詳しくご紹介していきます。 

 

1 1日20時間以上の装着など、自己管理が必要 

インビザラインは、マウスピースを定期的に交換していく矯正治療法です。時間をかけてゆっくり歯を動かしていくため、マウスピースは1日20時間以上装着しなければなりません。食事や歯磨きの時にはマウスピースを外し、それ以外の時間は常に装着していただくことになります。水以外のものを飲む場合や、間食、料理の味見といった場合にも、外す必要があります。また、マウスピースそのものもご自身で管理していただきます。そのため、自己管理がきちんとできる方でないとインビザラインの治療を続けていくことは難しいかもしれません。 

 

2 ワイヤー矯正に比べると治療期間が長くなる症例もある 

インビザラインの1枚のマウスピースで歯が動く距離は、おおよそ0.25mm程度といわれており、歯に力をかけながら少しずつ動かしていきます。そのため、個人差はありますが、ワイヤー矯正に比べるとやや治療期間が長くなる傾向があります。ただし、少しずつ歯を動かすということはそのぶん痛みが少なく、メリットでもあります(痛みの感じ方にも個人差があります)。 

 

3 全ての症例には適応できない 

以前に比べると適応症例は増えてきましたが、それでも重度の出っ歯や叢生、大きな骨格のズレがある場合にはインビザラインを適応できないこともあります。また、歯ぎしりが強い方も注意が必要です。インビザラインで使用するマウスピースは約0.5mmと非常に薄いため、歯ぎしりによってマウスピースに負担がかかると、破損する可能性もあります。マウスピースが破損した場合には再製作が必要になるので、時間的にも金銭的にも負担が生じます。 

 

4 どこの歯科医院でもできる治療ではない 

インビザラインは従来のワイヤー矯正とは大きく異なる治療方法になるので、専門的な知識や技術をもった矯正専門医でないと取り扱うことができません。そのため、かかりつけ医では対応ができない場合もあります。 

 

インビザラインのデメリットを解消する方法 

 

これらのデメリットを踏まえた上で、矯正治療を成功させる方法をご紹介します。 

 

1 インビザラインの症例や技術のある歯科医院・歯科医師を選ぶ 

前述のように、インビザラインは高い専門性を必要とする矯正治療方法であり、どこの歯科医院でも行える治療ではありません。信頼できる歯科医院・歯科医師のもとで治療をすすめていけるよう、無料カウンセリングなども活用し、十分に検討した上で治療をスタートしましょう。 

 

2 マウスピースの装着忘れがないようにアプリなどを活用する 

最近では、マウスピースの装着忘れを防ぐようなアラート機能のついたアプリなどを無料でダウンロードすることもできます。マウスピースの枚数や、医院から指定された装着日数などを登録すると、カレンダーでマウスピースを交換する日を確認できたり、装着時間をお知らせしてくれます。このような機能をうまく活用することで、自己管理の手助けとなるでしょう。 

 

以上のように、インビザラインにはデメリットもありますが、それを解消する方法もあります。どの矯正治療法がご自身に適しているかは、お口の中の状況やライフスタイルによっても変わってくるので、それぞれの治療方法のメリット、デメリットを十分に理解し、矯正担当医とよく相談した上で決めましょう。